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2022.07.05

歯周病とはどんな病気?

こんにちは、ARTE DENTAL CLINICです。

歯周病という言葉をよく耳にするけれど、何が危険なのか分からないという人も多くいらっしゃると思います。今回は歯周病とはどのような病気なのかお話ししていきます。

成人の約80%がかかっているといわれている歯周病。実は、歯を失う原因の第1位は歯周病といわれています。

健康な歯は、歯茎(歯肉)や歯槽骨といった歯周組織に守られ、簡単には抜けない仕組みになっています。

歯周病とは、細菌の感染によって引き起こされる炎症性疾患で、歯の周りの歯茎(歯肉)に炎症を起こし、歯を支えている骨(歯槽骨)が溶かしていき、最後には歯が抜けてしまう怖い病気です。

        歯周病の原因

私たちのお口の中には、300種類ともいわれる細菌が住んでいます。これらの細菌は口の中に残った糖分などをエサにして、歯の周りにプラーク(歯垢)と呼ばれる白くてネバネバした物質を作り出します。

歯磨きを怠ってしまうと、プラーク(歯垢)は硬くなり、歯石に変化し歯の表面に強固に付着します。これはブラッシングだけでは取り除くことができません。この歯石の中や周囲に細菌が入り込み、歯周病を進行させる毒素を出し続けていきます。歯周病菌は空気に触れることを嫌う習性があるため、歯と歯茎の境目の歯肉溝(歯周ポケット)に侵入します。この細菌から出る毒素が歯を支えている骨を破壊していきます。

       歯周病の進行度
 歯肉炎

歯周病の初期段階。歯と歯茎の境目にプラークが溜まり、歯茎が炎症を起こして赤く腫れています。痛みはありませんが、歯ブラシの際に稀に出血することがあります。歯科医院で行うスケーリング(歯石の除去)と、毎日のブラッシングでプラークをしっかり除去することで、健康な状態に戻すことができます。
   軽度歯周炎

歯茎の炎症が進み、歯から歯茎が剥がれて歯周ポケットができます。歯ブラシの際に出血することがありますが、この時点ではまだ痛みがありません。歯科医院で行うスケーリング(歯石の除去)と、毎日のブラッシングでプラークをしっかり除去することで改善します。
中度歯周炎

歯周ポケットが深くなり、歯を支えている骨(歯槽骨)が溶け始めます。あわせて歯茎も下がるため、歯が伸びてきたように見えます。歯茎の出血に加え、歯が揺れる、痛みや違和感などの症状が出ることがあります。スケーリングや、ルートプレーニング(歯茎の中に入り込んだ歯石の除去)による治療を行います

        重度歯周炎
歯を支える骨(歯槽骨)が溶けて半分以上なくなり、歯が激しくグラグラするようになります。治療も難しくなり、歯を抜かなければならない場合もあります。溶けてしまった骨は、基本的には元に戻りません。できるだけ早く治療しましょう。

次のことも歯周病を進行させる因子となります。

糖尿病
喫煙
歯ぎしり、くいしばり、かみしめ
不適合な冠や義歯
不規則な食習慣
ストレス
全身疾患(糖尿病、骨粗鬆症、ホルモン異常)
薬の長期服用
部分的に歯がない(歯がある方で噛むため負担が増加し、歯周病を部分的に進行する)
両親が若い時から入れ歯だった
口で呼吸することが多い
免疫抑制剤を飲んでいる、あるいは免疫低下の状態
このような方は歯周病になりやすいあるいは進行が速い傾向にあるため、歯科医師に相談することをおすすめします。

歯周病は口の中だけの病気と軽く考えてはいけません。虫歯と違って歯周病は1本の歯だけが悪くなるのではなく、全ての歯に広がり、炎症が続いていると、歯周病菌や菌の出す毒素が血流に乗って心臓に運ばれたり、肺に入ったりして、全身疾患を引き起こすおそれがあることがわかってきました。

動脈硬化などの循環器系疾患や糖尿病、認知症にも重大な影響を与えると言われています。

歯周病の特徴は痛みがなく、徐々に進行していくため、自覚症状が出にくいことです。別名サイレント・ディジーズ(静かに進行する病気)と呼ばれています。自覚症状がないため、ついつい放ったらかしになりやすいのが歯周病ですが、入れ歯やインプラントではなく、ご自分の歯で一生過ごしていきたい方、歯周病に要注意です。

常に歯と歯ぐきの状態に着目し、赤くなっている、歯を磨くと出血するなどのサインを見逃さないようにし、できるだけ軽いうちに治すことが大切です。早期発見・予防のためにも、定期的な歯科検診をおすすめいたします。

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